渋谷の「塾クーポン」がすごい!!画期的すぎる!?

貧困家庭に“塾代クーポン”提供へ 渋谷区|日テレNEWS24

渋谷区が複数のNPOと協力して、塾に行けない中学3年生を持つ貧困家庭を対象に、塾や家庭教師の費用の支払いに使える「スタディクーポン」を配布する。その資金はクラウドファンディングにより寄付金を募り、賄われる。

 

このニュースを知ったとき、私は「行政がクラウドファンディングを活用するなんて、すげー画期的だなー!!」と感嘆してしまった。近年、夢を実現させたい人とそれを資金面で応援する人をインターネット上でマッチングする資金調達の方法である「クラウドファンディング」はかなり世の中に浸透して来たように思える。だが、まさか行政までに及んでいるとは思ってもいなかった。驚きと共に革新的な試みが何だか嬉しく思った。さすが、渋谷と。

 

しかし、行政がクラウドファンディングを活用するのは、2013年の鎌倉市の試みが初めてらしい。観光ルート板を新設するために、100万円の資金調達を実施した。これは22日間で達成されたという。

そして、自治体のクラウドファンディングの活用は、34都道府県、133市区に達しているらしい。

まさか、そんなに進んでいたとは…。

参照:自治体における資金調達手段:ふるさと納税から派生した行政のクラウドファンディング : 富士通総研

 

資金調達の方法にも驚いたが、「スタディクーポン」というプロジェクト自体も凄いと思う。

私自身、中学時代、塾に通った。塾に通う以前と以後では正直全く成績の出来が異なった。通う前はほぼ「オール3」状態だった成績が、通うと、ほとんど「5」で埋め尽くされた成績表へと変貌した。その後、進学校といわれる高校への進学、大学への進学に確実に影響した。

中学生の頃に塾に通うという経験は、「勉強のコツ」を教えてくれると思っている。この「勉強のコツ」は大学受験までに通用するのだ。

もちろん、大学に進学するという選択が全てではないと思うし、やりたいことがあるなら全く行く必要などないと思っている。

しかし、「貧困が貧困を生む」(貧困の悪循環)と良く言われる様に、金銭面で塾に通えなかったことにより学べなかった「勉強のコツ」は大学受験に影響を与え、進学を諦めざるを得なくなり、大卒とそうで無い場合の給与の差に頭を悩まされることになってしまうかもしれない。

「スタディクーポン」という試みは、そんな日本の根深い問題の解決への糸口になるかもと期待してしまう。